神楽坂界隈


2003年07月14日


神楽坂界隈
朝からの雨にくじけそうになりましたが
かねてより計画の神楽坂探索に出かけて参りました。
飯田橋の駅から新装なったホテルメトロポリタンエドモントを見て
のち神楽坂に遊ぶという計画です。

飯田橋の街というのはなにやらフランスの匂いのする街だと思います。
駅にほど近いところに日仏学院やリセフランコジャポネ、暁星学園など
フランスゆかりの施設がたくさんあるからなんですね。
さらに神楽坂は昔からの花柳界のあるところですので
その独特な雰囲気は他の街とは一線を画すものがあります。

そういうわけで飯田橋と神楽坂は昔から異彩を放つ街な訳ですね。

飯田橋は僕たちの街からは地下鉄で一本ですので
比較的気楽に行ける街の一つです。
それでも普段用もなく街を歩くことは少ないので
あまり神楽坂を登ってみることはしませんものね。
坂道の両側に広がる商店の数々をちょっと見たいじゃないですか。

幸い僕たちが飯田橋の駅に着いた頃には雨はおおむね上がっていました。
持っていった傘は無駄になってしまいましたがこれは嬉しい誤算ですね。

まずは飯田橋の駅から少しだけ九段の方向に歩いて
ホテルメトロポリタンエドモントに向かいます。
飯田橋の駅を挟んで神楽坂とは反対の方向ですね。
駅から数分歩いたところにホテルエドモントはありました。
緑が美しい並木道に面したこのホテルは
折からの小雨の効果もあってか
とても落ち着いた静かな雰囲気を出しています。

                              左の茶色の建物がホテルエドモントです。
ホテルの本館と新館イーストウイングを抜けると
アイガーデンエアが広がります。
高層ビルが何棟も建ち並ぶ一大ビジネス街になっているようです。
僕らはいつもこういうところに日曜日に来るので
平日の賑わいがよく分からないのですが
おそらくはこういうところは
平日に来た方が賑わっているのだろうと思いますね。

ホテルの中はすっきりした内装ながら
贅を尽くした上品さも漂っていてさすがのデザインと言ったところです。
思わず泊まってみたくなります。

一回りホテル内を見学して(悪い客ですね)
満足して飯田橋駅方面に向かいました。

神楽坂の坂を下りたところに昔の外濠と思われる池があります。
ここから南に下ると千鳥ヶ淵につながるところですね。
(僕はまだ行ったことがないけれど)
この外濠に階段で下りるとボートが乗れるところが用意されています。
このボート乗り場にはカフェが併設されていて
その名も「カナル・カフェ」と言います。

このカフェはお堀の中に浮かぶように建っていて
低い視線で水面を楽しむことが出来てかなりいい感じです。

                            東京のど真ん中とは思えない雰囲気ですね。
建物の内装もなにやらコロニアル調な感じで
仏領インドシナはこんな感じの建物があったんじゃないかと想像しちゃいます。
以前から気になってはいたのですが
何となく敷居が高くて足を踏み入れたことはなかったのです。
今回思い切って入ってみました。
入ってしまえばなんと言うこともなく(当然ですね)
ツナとトマトとアボガドのパニーニを美味しくいただきました。
家内も似たようなサンドウィッチを食べていました。

食べ終わってぶらぶらと神楽坂を登っていったら
どうやらこの日はお祭りをやっているみたいで
街角のあちこちに備え付けたスピーカーから
大きな音でお囃子が流れています。
あのような情緒のないことはやめて欲しいものであります。

                                神楽坂入り口より早稲田方面を望む。
途中脇道にそれて路地を入ってみたら
いろいろ面白そうで元の道に帰るのが惜しくなってしまって
そのまま奥深く冒険してしまいました。
途中東京物理学校の建物を復元したものなどに出会って感激しました。

            東京物理学校、入学は比較的優しく卒業は非常に難しかったそうです。
高校の時の物理の先生がよく物理学校の話をしてくれたのを覚えています。
昔の僕らのあこがれの学校でした。
今の東京理科大ですね。
MIT(マサチューセッツ工科大学)みたいなものですよね。

僕たちはこのまま日仏学院を目指してその中まで探検しました。
ちょうど「女の景色」というアートの展覧会を
やっていましたので楽しませて貰いました。
当然の事ながら日仏学院は
敷地内の雰囲気や建物の外観、階段、トイレに至るまで
フランスそのものという感じで非常に興味深かったです。

                   率直に言ってフランスって「お洒落で雑」っていう感じですね。
僕はフランスにはまだ行ったことがありませんけれども
まるでフランスに行ったみたいに
フランス体験ができたような気がしました。

そのあともういちど神楽坂に戻って
30年くらい前に神楽坂で迷い込んだ
奥から三味線の音が聞こえてくる黒板塀に沿って歩く路地を探しましたが
時代のせいかとうとう見つかりませんでした。

それにしても飯田橋、神楽坂、興味の尽きない街であります。

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