工作船を見る


2003年07月06日


工作船を見る
一昨年の暮れに海上保安庁の巡視船と交戦した
北朝鮮工作船がお台場に展示されているというので見学に行って参りました。
場所は以前から行って見たかった船の科学館であります。

現地に着いたのは午後2時頃でしたが
まだ見学客は多くテントの中で少し待たされて
入場制限されながらの見学でありました。

どうやらバスで団体で見学に来る人も多いようです。
いろいろな旅行のコースに組み込まれているみたいです。
見学は無料でありました。

まず最初に第一会場で船体の見学であります。
小舟が工作船に並べて置かれています。
小舟と言ってもかなりの長さです。
7ヶ月近く海底に沈んでいたせいか、それ以前からなのか
船体はかなり傷んでいて
こんな船に乗って海を渡っていたのかと驚いてしまいます。
有り体に言ってぼろぼろであります。

               かなり傷んでいますね。海水による傷みばかりではありますまい。
こんな船に乗って危ない思いをして
隣国で人をさらったり麻薬を売ったり
挙げ句の果てに武装して交戦までしたわけですから
その無鉄砲さには驚くばかりです。

船尾付近に集中する被弾痕は
見るものに戦闘の様子を生々しく伝えてくれます。
恐ろしいことであります。

                       この船尾の弾痕は巡視船による威嚇射撃の跡です。

船体の周りをゆっくり一回りした跡は
船尾に回って観音開きの扉から船の内部を覗くことが出来ます。
ここには上陸用の?小舟が収納されていたわけですから
かなりの空間がありました。

                                        荒れ果てた感じの船内。
がらんどうの殺風景な船内でした。
いったい乗組員の10名は
どんな気持ちでこの船に乗り組んでいたのでしょう。

第一会場を出て
少し歩いて第二会場の羊蹄丸に向かいます。
展示は船の中ですが巨大な船なのでまるで建物の中にいるようです。
船の中にいる感じは全くしませんでした。

第二会場に展示されていたのは船内にあったと思われる備品類です。
 
        水中スクーター、酸素ボンベ。                   ゴムボート。
 
        時計、たばこ、お菓子、缶詰。         ポケコン、携帯電話、ラジオ。
酸素ボンベやゴムボート、たばこ、
ポケコン、携帯電話、時計などが展示されていました。
でも何よりも僕らの目を引きつけたのは多数の武器でした。

                                 小型ミサイルと思われる武器多数。
機関銃やロケット砲が所狭しと並べられ
この船の軍事的性格を強く示しています。
あまりの生々しさに愕然とする思いです。

第二会場を出て
帰りがけに船の科学館内で上映していた
工作船と巡視船の銃撃戦の様子を見ることも出来ました。
沢山の人が熱心に見入っているのが印象的でした。

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