皇居東御苑神田秋葉原


2003年05月28日


皇居東御苑神田秋葉原
例によって都内散策ガイドブックを見ていたら
皇居東御苑を歩くコースが載っていました。
その本が紹介しているコースは
九段下駅から靖国神社にお参りして
北の丸公園を散歩して武道館や科学技術館を眺めて
北桔橋門(きたはねばしもん)から皇居東御苑に入るコースです。
皇居東御苑は入苑時に入苑カードを受け取って
退苑時にそれを返すというシステムで無料で参観出来ると言うことです。
さらに大手門から東御苑を出て
その後皇居外苑に遊んで日比谷公園を抜けて帰るというコースです。

僕たちは北の丸公園は何回も行ったことがあるのでこれを避けて
皇居外苑はつい先日歩いたのでこれも省略して
皇居東御苑だけ歩いてみることにしました。
なんと言っても無料というのが嬉しいじゃないですか。(^^;)

前の晩の土曜日は夜更かしをしてしまったため
いつもながらの日曜日で起きたのは10時過ぎでした。
ゆっくり支度をして家を出たのは11時半くらいでしたね。
散歩を趣味とする人間としてはあまりにも不健康な生活ぶりですね。

今回僕たちはいきなり北桔橋門から入るわけですから
まずは東西線の竹橋駅に行きました。
ここから1分歩けばもう北桔橋門です。
この橋は昔は跳ね上げ式の橋だったそうで
だから桔橋と言うのですね。
橋の上には厳つい二人の警察官が
不審者のチェックをしていました。

                簡素な北桔橋門。お巡りさんはこのカメラの背中側にいます。
北桔橋門は江戸城の門にしては簡素な門で
素っ気ない屋根付きの門の足下には
入苑カードを配る受付の人がいました。
入るときに渡される入苑カードは
プラスチック製の何回も使える立派なものでした。

門をくぐって最初に目にはいるのは
大きな石垣の台であります。

                       天守閣跡石垣。女の子の大きさと比べてみよう。
これは天守閣跡だそうで
昔はこの上に五階建ての天守閣がそびえていたのだそうです。
今は建物はなくてどう見ても石垣でできた台です。

この石垣の左側に回り込むと
広大な皇居の東御苑の一部が見えてきます。
ここが東京の真ん中とはちょっと信じられないくらいの広大さです。
とにかく広いです。

                                       東御苑の広大な敷地。

この東御苑と言うところは
どうやら江戸城がここにあったみたいでして
本丸二の丸三の丸がこの東御苑にたっていたということです。
天皇陛下はこの東御苑から北西の内堀を隔てた部分に
お住まいになっている模様です。
御所ですね。
僕は子供の頃からずっと
天皇陛下は旧江戸城にお住まいになっているものと信じておりました。
無知とは恐ろしいものであります。

ところで江戸城は推測するところ
この広大な東御苑の敷地のほぼいっぱいいっぱいに建てられていた模様で
建蔽率なんか無視していたようですね。
悪い子ですな。
随分奥の方に松の廊下跡があったりします。

東御苑の本丸跡部分の真ん中には広い芝生がありまして
家族連れや老夫婦と言った風情の人たちが
ピクニックに来たような感じで
ビニールシートを敷いてお弁当を食べたりしています。

                 東御苑中央の芝生広場。むこうに天守閣跡の石垣が見えます。

そういえばもうお昼を回ってしばらく経つようです。
僕たちは急におなかがすいてきました。

少しペースを上げて汐見坂を下って二の丸庭園を見て行くことにしました。
二の丸庭園は大勢の人で賑わっていました。
家光の造った庭園を復元したものだそうですが
広いんですけど趣向が盛りだくさんで
なんだか日本庭園の幕の内弁当という感じですね。
ああいうのが好きだったんでしょうかね。

                                    なんだか賑やかな二の丸庭園。

10人くらいのいかにも大家族という感じの集団に呼び止められて
カメラのシャッターを頼まれました。
「すみません、カメラのシャッター、お願い出来ますか」
僕に声をかけたのは30才くらいの感じの良い若者でしたが
カメラを構えていたのは70才くらいのご老体でした。
ご老体はしきりに僕に頭を下げていましたが
言葉は発しません。
僕にカメラを渡しながらシャッターボタンを指さしています。
やがて彼は被写体の大家族の人となり
カメラに向かってにこにこしています。

念のため二枚写真を撮影し
老紳士にカメラを返すと紳士は流暢な英語で
「Thank you ! Thank you very much」と言ったのです。
おそらく彼は渡米一世か何かで
長く使わなかった自分の日本語に自信がなかったんですね。
家族を連れて久しぶりに日本を訪れた彼は
旅行の思い出に彼の実家の家族とここ東御苑を訪れて
日本人としてのアイデンティティーを回復しようとしていたのだと思います。
勝手に想像をふくらませるやつ。

もうすっかりおなかがすいた僕たちは
大手門から外に出ることにしました。
途中百人番所というやけに間口の広い建物を見ました。
この辺りの広場は
大手門から入ってきた観光客が最初にたむろする場所みたいで
大勢の人が記念写真を撮っていました。
大手門の方が東御苑への入り口としてはメジャーみたいでしたね。

                                      記念写真を撮る中国の人。

記念写真の観光客は大手門付近の方が外人観光客が多くて
白人の人たちに混じって
中国人とおぼしき人たちも沢山お見かけしました。
中共の人たちが皇居を観光するとも思えませんので
あそこで見た中国人は台湾の人たちだったんですねきっと。

                                 北桔橋門よりかなり立派な大手門。

大手門を出てすぐのところにサンドウィッチ専門店を見かけました。
「The Exchange」
ソフトドリンクやコーヒー、ビールもあって
軽いお昼にはもってこいのお店です。
ミックスサンドを頼んだら美味しくてボリュームたっぷりの
サンドウィッチが出てきました。
とりわけツナサンドのツナが尋常ならざる量が挟まっていて
軽い食事どころではありません。
食べ終わる頃にはもうおなかがぱんぱんになってしました。

満腹になってしまったおなかの腹ごなしのために
神田の駅まで歩いてみることにしました。

                                          神田駅西口商店街。

神田の町並みは昔と少し変わっているように思いました。
居酒屋がたくさんあるのは昔からですが
チェーン展開の居酒屋さんが増えているようです。
さらに街のあちこちに「個室ビデオ」とか「パチンコ」とかの
看板を見ることが出来ます。
なんだかちょっと場末の街に来てしまったみたいです。
由緒正しい神田の街には是非頑張って欲しいものであります。
風紀を取り締まるのは難しいことですけどね。

神田の街を通り抜けて僕たちは一路秋葉原を目指します。
ちょっと買いたいものを思い出したのです。
パソコンのあまりの立ち上がりの遅さに業を煮やした僕は
ソースネクスト社の速PACKxpを買うことにしていたのです。
これさえ買えば僕のパソコンも
僕の指が追いつかないほど早くなってくれるものと信じます。

神田から秋葉原は思いのほか遠かったです。
当たり前ですよね。
それでも5分ほど歩いたら
淡路町周辺のよく知っている風景に出たので
そこから先は遠さを感じませんでした。

                                     いつ来ても大混雑、秋葉原。

秋葉原はホコテンをやっていました。
相変わらず何かあったのかと思うほどの人出でありました。

秋葉原の街に入ってすぐのところで
DVD屋さんに迷い込んで「オーマイキー」を買ってしまいました。
本日最大の買い物であります。
今年の正月休みに深夜テレビで放送しているのを見て
すっかり魅了されて探していたDVDであります。
その後、速PACKxpを購入、いつものように秋葉原を一巡
そのまま淡路町駅に向かい丸ノ内線で帰路についたのでした。
僕たちは今回は疲れがひどく倒れ込むように電車の座席に座ったのですが
疲れた頭で早くも次回はどの辺に行こうかと相談をしているのでした。

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