江戸東京たてもの園


2003年08月31日


江戸東京たてもの園
夏休み最後の日曜日
小金井公園の一角にあるという
江戸東京たてもの園に行って見ることにしました。

武蔵野線、中央線、路線バスと乗り継いで
たてもの園に着いたのは午後1時半頃でした。
ちょうど午後2時から
ボランティアの人による園内の説明ツアーがあるというので
その人について歩いてお話を聞くことにしました。
初老のボランティアの説明員の方は
リタイア後に説明員のお勉強をはじめたそうですが
それぞれの建物に造詣が深く
昔は先生でもしていたんじゃないかと思うくらいでした。

沢山の印象的な建物を見たのですが
残念なことに今回はカメラを持参するのを忘れてしまって
撮影自由な施設であるにもかかわらず
写真は一枚も撮れなかったのでした。
やっぱり予備のカメラをもう一台買わなくちゃいけませんですね。
仕方がないので今回は拙いイラストで我慢していただきます。
すぐ終わりますから大丈夫ですよ。
    
三井さん宅 in 西麻布
三井財閥の三井さんが住んでいた西麻布の邸宅の内部を見学しました。
このお宅は戦前はもっと大邸宅だったものを
寄せ集めてこぢんまりと一つの邸宅に建て直したものだそうで
戦後財閥解体のあおりを受けたためなんでしょうね。
当時の三井家の無念さが偲ばれます。

それでも邸内各所に極めて高価な装飾品が溢れていて
人は財力と権力を握ると必ずこうなるという見本を見た思いでした。
欧州の王侯貴族も日本の大名も秀吉も徳川もみんなそうでしたものね。
愚かなことであります。


     大正末の田園調布の家
田園調布に建てられた大正から昭和期の郊外住宅ですね。
典型的な中流の建物ですね。
中身はオール電化の暮らしだそうでして
あのころの文化人の極端な嗜好をよく表していますね。
昔の人って漢字を全部カタカナ化しようとかローマ字にしようとか
発想が極端な人が上層部にいたような気がします。
今の総理大臣もそうですね。
機能を追い求めたつもりでしょうが方向が間違っていますね。


神田三省堂
今の三省堂との関係は不明ですが文具店だったそうです。
今も神田を歩くとこのような風情の建物をよく見ます。
後側は木造住宅なんですが
表は煉瓦やトタンで覆ってなんだかかっこよく見せる
いわゆる看板住宅という形式だそうです。
興味深い建築であります。
ちなみにこの建物の建っている辺りは
その雰囲気の怪しさをかわれて
「千と千尋の神隠し」の風呂屋周辺の風景の下敷きになったとされています。
納得ですね。

他にも高橋是清の屋敷など沢山の興味深い建物を見ました。
この次に行くときには必ずカメラを持っていきたいものですね。

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